新思潮No.158 2019年9月号より②
―横浜吟行(2019年5月25日)―
横浜吟行の行程表は下記の通りです。
9:00ホテル出発→アメリカ山公園・外人墓地→港の見える丘公園散策(神奈川近代文学館、バラ園、展望台他)→中華街にて昼食→赤れんが倉庫・赤れんがパーク→ →15:30頃ホテルにて解散 参加者31名、それぞれ吟行句5句のうち1句ずつご紹介。
外人墓地故国から来た鳩一羽斉藤和子
海遠く港のみえる丘の詩藤原和美
交番の先は五月の太平洋芳賀博子
花嫁へ薔薇は百重の香を放ち山本喜太郎
外人墓地の月は異国を故郷(ふるさと)を吉見恵子
全身をあずける快晴の港吉田久美子
港へと続く万国橋に立つ秋田あかり
栗の香のどこかに匂う霧笛橋氈受 彰
四つ折りの未来予想図港町峯島 妙
ばらの香や文学館につき当たる坂根寛哉
タイムトンネル馬車道駅の奥の奥山崎夫美子
ヨコハマの蚊が眠れぬ夜をかき混ぜる米山明日歌
薔薇園のアーチくぐれば異界なり鮎貝竹生
霧笛橋手繰りつゆけば薔薇の園重田和子
五月猛暑バラにも日傘差し掛ける海道かつ代
ローズガーデン連れの若さに凭れては吉田州花
英霊とアメリカ山へエレベーター青砥和子
凜として魁夷の燃えている冬樹新井笑葉
夏までをエスカレーター乗り継いで西田雅子
文豪の誇りと風と霧笛橋佐々木彩乃
外人墓地の永遠ひそと今も息づく松井文子
三塔の古今を辿る浜の夜柏﨑澄子
全身へ盛るマジックアワーみなと街越智ひろ子
ヨコハマ― ああ郷愁のアナウンス小川尚克
万国の言葉飛び交うみなとみらい古俣麻子
草間から港 眠っている港 岡田俊介
大花火 みなとみらいを浮彫に元永宣子
ラムネ玉転がる青い音たてて 太田のりこ
風薫る文学館へ登る道 吉田健治
身を染める港の風と薔薇の香と金子美知子
心音か夢笛かドラの今打たれ杉山夕祈
2019.9.24

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